平成29年度 第1回 PD-SiC’s研究会

日 時 : 平成29年 7 月 13 日 (木) 13:30~16:30

場 所 : 「大阪府立大学I-siteなんば」S1室(2F)
      〒556-0012 大阪市浪速区敷津東2丁目1番41号
      南海なんば第1ビル
      Tel:06-7656-0441(代表)
      < http://www.osakafu-u.ac.jp/isitenanba/about/map/ >

プログラム:
(1)13:30~13:35 前回議事録確認

(2)13:35~14:05 話題提供
「CFRPボルト接合継手における繊維配向の最適化」
シキボウ株式会社 中央研究所
藤井 俊史
要 旨:従来のCFRP構成は繊維を一方向に配向したシートの積層が一般的であったが、この配向方法とは異なる、構造物に応じた特別な繊維配向に配列することにより、CFRP構造物のさらなる高性能化を図ることが期待出来る。本研究ではボルトを通す円孔継手に着目した独自の配向パターンを提案し、そのパターンにて配向した層を使用した積層構成の検討を行った。

(3)14:05~14:35 講演
「超耐熱バーコードラベルの開発と展開」
YSテック株式会社 取締役 研究開発部部長
武久 健治
要 旨:SiC系樹脂を使用した耐熱ラベルをアルミ精錬工場向けに開発してから10年を越えた。この間に1,200℃までの耐熱バーコードラベル製品を数多く開発し、熱処理工程を含む生産の管理の効率化や精度向上の一助となっている。多岐にわたる産業に広がり、製品には合わせて耐薬品性など要求される場合が多い。これら製品の中でユニークな開発製品を紹介するとともに、新たな市場展開のための材料および製品の開発の方向性について報告する。

(4)14:35~15:05 話題提供 
「シリコンオキシカーバイドに関する国内外の研究動向」
大阪府立大学 准教授
成澤 雅紀
要 旨:シリコンオキシカーバイドについて、耐熱材料を目指した近年の知見、発展を報告する。化学量論組成を有する原料から出発し、一見明確にSiCとSiO2との相分離が進行しているような材料でも、複合則の予測を超えた耐クリープ性を示す例について、結果を報告する。その他、セラミックスフォーム形態の制御や水蒸気焼成によって得られる多孔化セラミックスにおける生成相の同定など、国内外における新規な研究動向の紹介を行う。

(5)15:05~15:20 休憩 

(6)15:20~16:20 講演
「航空エンジンの材料とCMC」
三菱重工航空エンジン株式会社 技術部
技術マネージメントグループ長
福島 明
要 旨:航空産業の特徴として機体・エンジンのそれぞれの業界の動向を示すとともに、航空産業の市場と技術動向から航空エンジン用材料のトレンドとして耐熱材料が必要とされる理由を示す。耐熱材料の中で、近年、特に注目を集めているCMC(セラミックス基複合材料)の特徴、海外メーカでの適用計画例、考えられる主要技術課題、最新の研究開発動向について解説する。

(7)16:15~16:30 その他、今後のスケジュール