• 2017/12/21

    平成29年度第3回 PD-SiC’s研究会プログラム

    日 時 : 2018年1 月16日(火)13:30~16:30
    会 場 : 日本化学会化学会館601B
          http://www.chemistry.or.jp/access/index.html
         〒101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5
         TEL 03-3292-6162、 FAX 03-3292-6318

    プログラム:
    (1)13:35~14:05 話題提供
    題目:「パージメチルシラン(PDMS)の過去・現在・将来」
    講師:日本曹達株式会社 二本木工場 主幹研究員 林 謙一
    要旨:ケイ素のポリマーであるポリシラン類は、ケイ素鎖に由来する電子特性により、電子材料等への展開が図られてきた。側鎖にメチル基を有するパージメチルシラン(PDMS)は、ポリシラン類の中では初期(1949年頃)に合成されたが、その高い対称性に由来する難溶性のため、材料活用がなかなか進まなかった。1970年代になると東北大学の矢島聖使教授により、PDMSの熱分解を経る炭化ケイ素(SiC)繊維への活用が見出された。現在では、SiC繊維をセラミックス複合材料の強化繊維として用いた高温部材が新型航空機エンジンに採用されることとなり、注目を集めている。弊社は、ナトリウム(Na)の電解製造を祖にする会社であることから、(公財)特殊無機材料研究所から依頼を受け、弊社の製品であるNaを用いて、PDMSを製造してきた。現在では、世界で唯一のPDMS製造のメーカーとなっている。最近になって、SiC繊維の原料以外の用途として、金属触媒担持体への適応が研究されている。その金属触媒は、これまでの触媒にないリサイクル性と反応選択性を兼ね備えており、医薬品のフロー連続合成に必須な触媒として、注目されている。PDMSの歴史を述べるとともに、最近の研究を紹介し、PDMSの過去・現在・将来について話題提供する。

    (2)14:05~14:35 話題提供
    題目:「Si-O-C基セラミックスの二次電池負極材への応用についての国内外の取り組み」
    講師:大阪府立大学 工学域 物質化学系学類 准教授 成澤 雅紀
    要旨:Li二次電池の負極としての、Si-O-C基セラミックスの有用性は1990年代に見いだされ、炭素材料を超える可逆容量とSiを含む材料としては珍しい複数回サイクルに耐えうる充放電特性が、注目されてきた。吸蔵メカニズムが未知であることから進展は長らく限定的であったが、近年、焼成雰囲気制御、ナノ複合化、第一原理計算など、新規な観点からの研究、報告が活発化している。Si-O-C基セラミックス負極材の特徴と国内外における取り組みを紹介する。

    (3)14:35~14:45 休憩

    (4)14:45~15:15 講演
    題目:「SiC連続繊維のサプライヤーから見た最近のCMC動向」
    講師:NGSアドバンストファイバー株式会社 技術部長 岡村 光恭
    要旨:2012年に日本カーボン株式会社からニカロン事業の譲渡を受け、NGSアドバンストファイバー株式会社が設立されてから、はや5年が経過した。当初は「CFMインターナショナル製LEAPエンジンにCMCが採用される予定」という状況であったが、2017年現在、弊社SiC連続繊維を用いたCMCを使用したLEAPエンジンがエアバスA320NEO及びボーイング737MAXに搭載され、商用飛行している。この5年の変化を振り返りながらサプライヤーから見た最近のCMC動向を紹介する。

    (5)15:15~16:15 講演
    題目:「SiC/SiC複合材の高温評価技術の革新」
    講師:国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)
    構造材料研究拠点/表面界面キネティックスグループ長 下田 一哉
    要旨:SiC/SiCは軽量かつ突出した耐熱性・耐酸化性に加え潜在的に低誘導放射化特性を有することから近年航空機のジェットエンジン部材や先進軽水炉の燃料集合体の構造部材としての利用が期待されている。本


  • 2017/10/31

    平成29年度AIMS炭化ケイ素繊維高度化プロジェクト・ワークショップ

    平成29年度AIMS炭化ケイ素繊維高度化プロジェクト・ワークショップ

    日 時 : 平成29年12月25日(月)13:00-17:00

    会 場 : 学士会館 309号室
          〒101-8459 東京都千代田区神田錦町3―28
          Tel:03-3292-5986
          http://www.gakushikaikan.co.jp/

    プレゼンテーション・プログラム:

    13:00-13:10 鈴木 謙爾(公益財団法人特殊無機材料研究所)
            「ワークショップの狙い」

    13:10-14:00 吉田 克己(東京工業大学科学技術創成研究院先導原子力研究所)
            「アルミニウム及びホウ素添加が炭化ケイ素セラミックスの微構造及び特性に及ぼす影響」

    14:00-14:50 山室 佐益(愛媛大学大学院理工学研究科)
            「有機-無機変換を利用したSiCナノ粒子の液相合成の試み」

    14:50-15:10 休憩

    15:10-16:00 成澤 雅紀(大阪府立大学大学院工学研究科)
            「炭化ケイ素繊維の性能向上に係る技術要素の調査検討」

    16:00-16:50 鈴谷 賢太郎(日本原子力研究開発機構J-PARCセンター)
             「高エネルギーX線回折によるチラノSA繊維の構造」

    16:50-17:00 鈴木 謙爾(公益財団法人特殊無機材料研究所)
            「炭化ケイ素繊維高度化プロジェクトの今後について」


  • 2017/09/22

    平成29年度第2回 PD-SiC’s研究会プログラム

    平成29年度第2回 PD-SiC’s研究会プログラム

    日 時 : 2017年10 月12日(木)13:30~16:00

    場 所 : 株式会社 超高温材料研究センター(JUTEM)山口事業所
          〒755-0001 山口県宇部市大字沖宇部573番地の3
          TEL:0836-51-7007、FAX:0836-51-7011 
          < http://www.jutem.co.jp/ >

    プログラム:
    (1) 13:30~13:35 前回議事録案の確認

    (2) 13:35~14:05 話題提供
    「炭化ケイ素系繊維集合体セラミックスの特徴と特性」
    株式会社 超高温材料研究センター 山口事業所 事業開発部 部長
    大坪 英樹
    要 旨:(株)超高温材料研究センターにて製造・販売している、結晶性等が異なる二種類の炭化ケイ素系繊維集合体セラミックス(チラノヘックスⓇ及びSAチラノヘックスⓇ)は、いずれも緻密で繊維含有率が大きいという特徴を有している。チラノヘックスⓇは、熱伝導率が小さく、特に良好な力学的特性を示し、SAチラノヘックスⓇは、熱伝導率が大きく、特に良好な耐熱性を示す。本講演では、これら炭化ケイ素系繊維集合体セラミックスの特徴と特性を紹介する。

    (3) 14:05~14:45 講 演
    「チラノ繊維の開発経緯とその展開」
    宇部興産株式会社 無機繊維開発グループ 主席部員 
    澁谷 昌樹
    要 旨:チラノ繊維の原型とも言えるSグレードが開発、上市されてから30年以上が経過した。この間に耐熱性を向上させたグレードや比抵抗を制御したグレード、さらには炭化ケイ素系繊維集合体セラミックス(チラノヘックス)などが順次開発された。この中で、繊維中のTiをZrに置き換え、耐熱性や耐アルカリ性を大きく改善させたZMI繊維を中心に開発経緯と展開を紹介する。また、比抵抗制御繊維、および「チラノ繊維3次元織物を用いたセラミック複合材料」についても紹介する。

    (4) 14:45~14:55 休 憩

    (5) 14:55~15:45 講 演
    「SiC繊維と織物へのBN被覆と焼結の試み」
    龍谷大学 理工学部 教授 大柳 満之
    要 旨:セラミックス粒子や繊維への液相法によるセラミックス被覆について検討した。液相法の効果を説明するために破壊じん性の低いハイドロキシアパタイトの表面に破壊じん性の高い部分安定化ジルコニアを強固に被覆・焼結するプロセスを紹介する。焼結後に連続相に部分安定化ジルコニアをもつ海島組織が観察され、破壊じん性が向上した。次に、この液相法を用いてSiC繊維と織物中の繊維表面にBNを被覆・焼結を試みた。繊維表面へのBNの被覆形態や焼結後の破断面ついて観察したので報告する。

    (6) 15:45~16:00 次回の予定、その他など

    終了後、懇親会(16:20~19:00)を予定しています。
    会費:1,000円、お時間の許す範囲内でご出席ください。


  • 2017/06/21

    平成29年度 第1回 PD-SiC’s研究会

    平成29年度 第1回 PD-SiC’s研究会

    日 時 : 平成29年 7 月 13 日 (木) 13:30~16:30

    場 所 : 「大阪府立大学I-siteなんば」S1室(2F)
          〒556-0012 大阪市浪速区敷津東2丁目1番41号
          南海なんば第1ビル
          Tel:06-7656-0441(代表)
          < http://www.osakafu-u.ac.jp/isitenanba/about/map/ >

    プログラム:
    (1)13:30~13:35 前回議事録確認

    (2)13:35~14:05 話題提供
    「CFRPボルト接合継手における繊維配向の最適化」
    シキボウ株式会社 中央研究所
    藤井 俊史
    要 旨:従来のCFRP構成は繊維を一方向に配向したシートの積層が一般的であったが、この配向方法とは異なる、構造物に応じた特別な繊維配向に配列することにより、CFRP構造物のさらなる高性能化を図ることが期待出来る。本研究ではボルトを通す円孔継手に着目した独自の配向パターンを提案し、そのパターンにて配向した層を使用した積層構成の検討を行った。

    (3)14:05~14:35 講演
    「超耐熱バーコードラベルの開発と展開」
    YSテック株式会社 取締役 研究開発部部長
    武久 健治
    要 旨:SiC系樹脂を使用した耐熱ラベルをアルミ精錬工場向けに開発してから10年を越えた。この間に1,200℃までの耐熱バーコードラベル製品を数多く開発し、熱処理工程を含む生産の管理の効率化や精度向上の一助となっている。多岐にわたる産業に広がり、製品には合わせて耐薬品性など要求される場合が多い。これら製品の中でユニークな開発製品を紹介するとともに、新たな市場展開のための材料および製品の開発の方向性について報告する。

    (4)14:35~15:05 話題提供 
    「シリコンオキシカーバイドに関する国内外の研究動向」
    大阪府立大学 准教授
    成澤 雅紀
    要 旨:シリコンオキシカーバイドについて、耐熱材料を目指した近年の知見、発展を報告する。化学量論組成を有する原料から出発し、一見明確にSiCとSiO2との相分離が進行しているような材料でも、複合則の予測を超えた耐クリープ性を示す例について、結果を報告する。その他、セラミックスフォーム形態の制御や水蒸気焼成によって得られる多孔化セラミックスにおける生成相の同定など、国内外における新規な研究動向の紹介を行う。

    (5)15:05~15:20 休憩 

    (6)15:20~16:20 講演
    「航空エンジンの材料とCMC」
    三菱重工航空エンジン株式会社 技術部
    技術マネージメントグループ長
    福島 明
    要 旨:航空産業の特徴として機体・エンジンのそれぞれの業界の動向を示すとともに、航空産業の市場と技術動向から航空エンジン用材料のトレンドとして耐熱材料が必要とされる理由を示す。耐熱材料の中で、近年、特に注目を集めているCMC(セラミックス基複合材料)の特徴、海外メーカでの適用計画例、考えられる主要技術課題、最新の研究開発動向について解説する。

    (7)16:15~16:30 その他、今後のスケジュール


  • 2017/03/31

    公益財団法人特殊無機材料研究所セミナーAIMS-2017 「平成28年度第4回PD-SiC’s研究会」

    日時:平成29年6月1日(木)14:00~15:25

    場所:学士会館、
       〒101-8459東京都千代田区神田錦町3-28 電話:03-3292-5936

    講演:
    (1)14:00-14:50
    講師:菅原 義之 早稲田大学理工学術院(先進理工学部応用化学科)教授
    題目:「無機ナノ構造の表面修飾による元素ブロックの作製とその応用」
    要旨:酸化物ナノシートや酸化物ナノ粒子などの無機ナノ構造の表面に有機基を導入することにより、無機化合物の性質を有しかつ有機マトリクスへの高い親和性を有するナノハイブリッド材料を作製することができ、これらは元素ブロックに分類できる。本講演では、有機リン化合物等を用いた酸化物ナノシート・酸化物ナノ粒子の表面修飾と得られる元素ブロックを用いた高分子系材料等への展開について概説する。

    (2)14:50-15:25 
    講師:福嶋 喜章 サイエンス・コーディネーター中性子科学センター
    (一般財団法人)総合科学研究機構(CROSS)
    題目:「曜変天目茶碗および中国建陽古窯採取試料の分析」
    要旨:宋時代に中国建窯で焼成された曜変天目は世界に3椀しか現存せず、それらは日本の国宝に指定されている。このうちの1椀のXRF分析、UV-Vis反射スペクトル測定を行った。さらに建窯の窯址でJ.Mプラマーにより1935年に採取された陶片試料のTEM, SEM, EDX, XRF分析結果もあわせて、曜変と呼ばれている光彩発現の機構を考察した。釉薬中の鉄成分が冷却過程で表面へ拡散し窯中のガスによる還元反応を経て生成する析出物、泡、表面凹凸等が形成するナノ構造が光彩の原因となっていると推測された。

    (3) 15:25-15:40 休憩

    (4) 15:40-16:15
    講師:佐藤 光彦 東京工科大学・特別研究教授
    (前 宇部興産株式会社無機材料開発センター長)
    題目:「SiC繊維の視点からの複合材料の開発とCMCセンターにおける今後の取組」
    要旨:宇部興産株式会社にてSiC系繊維の開発に関わりながら、SiC系繊維の開発者の視点から実施してきたSiC系複合材料や酸化物系複合材料への適用化技術について紹介する。また、2017年4月から本格的に活動を開始したCMCセンター(東京工科大学内)の今後の取組について紹介する。


  • 2017/01/05

    平成28年度 第3回 PD-SiC’s研究会プログラム

    日 時 :2017年1 月19日(木)、13:30~16:30
    場 所 :東工大田町キャンパス多目的室(2号室) http://www.titech.ac.jp/maps/tamachi/index.html

    講 演 :
    (1) 13:40~14:10 「パージメチルシラン(PDMS)の紹介」
    日本曹達株式会社 二本木工場 生産技術研究所
    林 謙一
    要旨:
    ケイ素のポリマーであるポリシラン類は、ケイ素鎖に由来する電子特性により、電子材料等への展開が図られてきた。側鎖にメチル基を有するパージメチルシラン(PDMS)は、
    ポリシラン類の中では初期(1949年頃)に合成されたが、その高い対称性に由来する難溶性のため、材料活用が進まなかった。
    1970年代になると東北大学の矢島聖使教授により、PDMSの熱分解を経る炭化ケイ素繊維への活用が見出された。弊社は、ナトリウム(Na)の電解製造を祖にする会社であることから、
    (公財)特殊無機材料研究所から依頼を受け、弊社の製品であるNaを用いて、PDMSを製造してきた。現在では、世界で唯一のPDMS製造メーカーとなっている。
    このPDMSについて、これまでの歴史を述べるとともに、最近の需要動向並びに金属触媒担持体への活用等の研究事例を紹介する。

    (2) 14:10~14:40 「有機ケイ素系ポリマーの活用によるアルミニウムとセラミックスの接合法」
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所
    北 憲一郎
    要旨:
    従来、アルミニウムとセラミックスの接合は、ハロゲンフラックスや活性金属を用いた前処理工程を必要とする、工数とコストがかかる技術であったが、
    接合面に有機ケイ素系ポリマーを用いることにより、これらの接合が容易に行われることが判明した。有機ケイ素系ポリマーを用いて作製した、
    これらの接合体における接合層の組成や組織観察結果について、また4点曲げ強度や熱伝導率等の特性調査結果について紹介する。

    (3) 14:40~15:10 「SiC系セラミックスの中性子照射損傷」
    東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所
    吉田 克己
    要旨:
    炭化ケイ素(SiC)系セラミックスは、航空宇宙産業、原子力・核融合分野、高温ガスタービン等のキーマテリアルとして国内外において研究開発が進められている。
    原子力・核融合分野では、SiCを被覆したTRISO型被覆燃料粒子が高温ガス炉燃料として用いられており、SiC基繊維強化複合材料は先進核融合炉ブランケット構造材料や
    ジルカロイに替わる軽水炉燃料被覆管としての応用が期待されている。本講演では、SiC系セラミックスの中性子照射損傷について概説する。

    (4) 15:10~15:25 休憩

    (5) 15:25~16:10 「軽水炉事故耐性SiC炉心材料の開発」
    株式会社 東芝 電力・社会システム技術開発センター
    須山 章子
    要旨:
    近年、原子力発電所の安全性向上の一環として、軽水炉炉心材料に耐熱性・耐酸化性・損傷許容性に優れたSiC/SiC複合材料の適用が期待されている。
    東芝では、SiC/SiC複合材料のマトリックス製造方法として、高純度で化学量論組成の結晶構造が得られる化学気相浸透法(CVI)を用いて、
    SiC/SiC複合材料による炉心材料開発を進めている。本講演では、CVI-SiC/SiC複合材料の構成材料であるSiC繊維、界面材料、マトリックス材料の300℃高圧水中における水熱腐食特性評価を中心にSiC炉心材料開発について紹介する。


  • 2016/09/06

    平成28年度 第2回 PD-SiC’s研究会プログラム

    日 時 : 2016年10 月12日(水)、13:30~16:30

    場 所 : 株式会社超高温材料研究センター(JUTEM)山口事業所
          < http://www.jutem.co.jp/ >
          〒755-0001 山口県宇部市大字沖宇部573番地の3
          TEL:0836-51-7007、FAX:0836-51-7011 

    議 題 : (1) 13:30~13:35 前回議事録案の確認
          (2) 13:35~14:00 話題提供
            「光加熱法による高温セラミック材料の熱拡散率測定」 
             JUTEM 山口事業所 熱物性解析部長 細野 和也
          (3) 14:00~14:25 話題提供
            「高温材料評価を支援する事業について」
             JUTEM 岐阜事業所 技術部長 杉浦 幸彦
          (4) 14:25~14:35 休憩
          (5) 14:35~15:25 講演
            「高純度窒化ケイ素粉末の特性と用途」
             宇部興産株式会社 化学カンパニー
             無機材料開発センター長 治田 慎輔
          (6) 15:25~15:35 次回の予定など
          (7) 15:35~16:30 JUTEM 山口事業所 見学