公益財団法人特殊無機材料研究所

2025年度事業報告書

(2025年4月1日~2026年3月31日)

 

 公益財団法人特殊無機材料研究所(AIMS)は、有機-無機変換による特殊無機材料の開発に関する以下のような研究・調査を行い、あわせてこれらに関する研究を助成し、特殊無機材料の学術の発展に寄与することを目的としている。

1)炭化ケイ素繊維および関連する特殊無機材料の耐熱性などの物性の高性能化に関する研究開発
2)炭化ケイ素繊維および関連する特殊無機材料の構造や物性に関する研究開発
3)炭化ケイ素繊維および関連する特殊無機材料の新たな用途に関する研究開発
4)新規耐熱材料の研究開発
5)研究会等の開催による成果公開、情報交換、研究促進
6)その他(定款第4条に規定する事業)

 2025年度は以下のような公益目的事業を行った。それぞれの内容について報告する。

1)研究助成
 募集案内を以下のように掲載して公募を行ったが、応募がなかった。2026年度は公募のやり方を見直す必要がある。

公募のアナウンス(2025年5月26日~7月31日):
1) 特殊無機材料研究所ホームページ
2) 日本セラミックス協会ホームページ、協会誌「セラミックス」7月号
3) 日本化学会機関誌「化学と工業」7月号
4) 粉体粉末冶金協会ホームページ

助成対象: 炭化ケイ素および特殊無機物質に関する以下のような研究

・炭化ケイ素繊維の合成、構造、性質などに関する研究
・炭化ケイ素および関連物質に関わる科学技術に関する研究
・炭化ケイ素および関連物質を合成するための新規前駆体ポリマーの開拓
・新たなコンセプトをもつ物質の提案およびその合成法、構造、物性、用途に関する研究

助成金額: 1件50~100万円
応募方法: 研究助成申請書に記入し、7月31日(木、必着)までに以下の提出先に電子メールで提出する。
提出先 : 〒376-8515 群馬県桐生市天神町1-5-1 群馬大学桐生キャンパス内

公益財団法人特殊無機材料研究所事務局
電話:0277-22-8552、電子メール:jimu(at)aims.or.jp((at)は@に置き換えてください)

採択後 : 2026年3月末に報告書を提出し、研究発表会(2026年5月に開催)で研究成果を発表していただきます。

 

2)炭化ケイ素連続繊維誕生50周年記念講演会

主催:公益財団法人特殊無機材料研究所
協賛:日本化学会、日本セラミックス協会、粉体粉末冶金協会
日時:2025年12月10日(水)
場所:一橋講堂1階特別会議室101、102(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)

プログラム

13:30~13:35 開会の挨拶

13:35~14:25 市川 宏(有明セラコ株式会社)
       「SiC繊維ニカロンと複合材の研究開発史」

14:25~15:05 朝倉 勇貴(株式会社IHI)
       「炭化ケイ素複合材料を用いる航空機エンジン開発の現状」

15:05~15:30 休憩

15:30~16:10 吉田 克己(東京科学大学)
       「SiCf/SiC複合材料の原子力および核融合炉用材料としての期待」

16:10~16:50 久新 荘一郎(特殊無機材料研究所)
       「炭化ケイ素材料の研究開発に対する基礎化学からのアプローチ」

16:50~16:55 閉会の挨拶

3)公益目的事業継続予備財産
 公益目的事業の継続が困難になる次のような事態を想定して、公益目的事業継続予備財産の積み立てを行っている。
・基本財産の運用における為替の変動の影響
・地震などの災害による実験室の被害
・実験室や事務室を移転する必要がある場合の実験設備の移設費、新規購入費、工事費
限度額:100,000,000円(公益目的事業費(20,000,000円)、災害による修理・新規購入費(30,000,000円)、移転費用(50,000,000円)を含む)