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日時:平成29年6月1日(木)14:00~15:25
場所:学士会館、
〒101-8459東京都千代田区神田錦町3-28 電話:03-3292-5936
講演:
(1)14:00-14:50
講師:菅原 義之 早稲田大学理工学術院(先進理工学部応用化学科)教授
題目:「無機ナノ構造の表面修飾による元素ブロックの作製とその応用」
要旨:酸化物ナノシートや酸化物ナノ粒子などの無機ナノ構造の表面に有機基を導入することにより、無機化合物の性質を有しかつ有機マトリクスへの高い親和性を有するナノハイブリッド材料を作製することができ、これらは元素ブロックに分類できる。本講演では、有機リン化合物等を用いた酸化物ナノシート・酸化物ナノ粒子の表面修飾と得られる元素ブロックを用いた高分子系材料等への展開について概説する。
(2)14:50-15:25
講師:福嶋 喜章 サイエンス・コーディネーター中性子科学センター
(一般財団法人)総合科学研究機構(CROSS)
題目:「曜変天目茶碗および中国建陽古窯採取試料の分析」
要旨:宋時代に中国建窯で焼成された曜変天目は世界に3椀しか現存せず、それらは日本の国宝に指定されている。このうちの1椀のXRF分析、UV-Vis反射スペクトル測定を行った。さらに建窯の窯址でJ.Mプラマーにより1935年に採取された陶片試料のTEM, SEM, EDX, XRF分析結果もあわせて、曜変と呼ばれている光彩発現の機構を考察した。釉薬中の鉄成分が冷却過程で表面へ拡散し窯中のガスによる還元反応を経て生成する析出物、泡、表面凹凸等が形成するナノ構造が光彩の原因となっていると推測された。
(3) 15:25-15:40 休憩
(4) 15:40-16:15
講師:佐藤 光彦 東京工科大学・特別研究教授
(前 宇部興産株式会社無機材料開発センター長)
題目:「SiC繊維の視点からの複合材料の開発とCMCセンターにおける今後の取組」
要旨:宇部興産株式会社にてSiC系繊維の開発に関わりながら、SiC系繊維の開発者の視点から実施してきたSiC系複合材料や酸化物系複合材料への適用化技術について紹介する。また、2017年4月から本格的に活動を開始したCMCセンター(東京工科大学内)の今後の取組について紹介する。